2014年5月26日月曜日

3C分析

外部環境分析といえば、コレ!ということで3C分析 (参考:グロービス・マネジメント・スクール MBA用語集)

■3C分析
外部環境の市場と競合の分析からKSFを見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするフレームワーク。
3Cとは
 Customer 市場・顧客
 Competitor 競合
 Company 自社 の頭文字。

※KSF(Key Success Factor) 成功に必要な要因・要素。業界で勝つためになくてはならない要素。



・市場(顧客)分析のポイント 
自社の製品やサービスを、購買する意志や能力のある潜在顧客を把握する。具体的には、市場規模(潜在顧客の数、地域構成など)や市場の成長性、ニーズ、購買決定プロセス、購買決定者といった観点で分析する。 
・競合分析のポイント
競争状況や競争相手について把握する。特に、競争相手からいかに市場を奪うか(守るか)という視点を持ちながら、寡占度(競合の数)、参入障壁、競合の戦略、経営資源や構造上の強みと弱み(営業人員数、生産能力など)、競合のパフォーマンス(売上高、市場シェア、利益、顧客数など)に着目する。競合との比較は、自社の相対的な強みや弱みの抽出にも役立つ。 
・自社分析のポイント
自社の経営資源や企業活動について、定性的・定量的に把握する。具体的には、売上高、市場シェア、収益性、ブランドイメージ、技術力、組織スキル、人的資源などを分析する。また、付加価値を生み出す機能や、コスト・ドライバーにも着目する。
自社の状況を報告するときには、3Cの視点でまずは報告すると聞いた方も納得度が高くなるかもしれませんね。

2014年5月20日火曜日

アドバンテージ・マトリクス

おはようございます。
今日は、アドバンテージ・マトリクスを簡単にまとめます。

■アドバンテージ・マトリクス
BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が開発した環境分析マトリクス。
業界の競争要因(戦略変数と呼ぶ)が多いか少ないかという観点と、それらの競争要因が優位性構築につながる可能性が大きいか小さいかという観点で、事業を4つのタイプに分ける。
(出典:『MBAマネジメントブック』グロービス・マネジメント。インスティテュート編著)






事業特性により根本的な競争要因が決まってくる。
規模型事業では、そもそも大きくないと儲からない。規模が大きくなることでコストを下げることができ、収益性がアップする事業など、設備投資が大きいものがこれにあたるだろう。

現在は、インターネットの普及により、特化型事業が増加しているのではないだろうか?
事業のやり方やマーケットティングのやり方により儲けることができるようになっているだろう。
そもそもベンチャーはそういった事業が多いので増加しているように感じているだけかも?しれないが、市場もマスではなくパーソナルなものへと変化しているので特化型事業でうまくやっていくことが必要だと考える。

このアドバンテージ・マトリクスは、自社の事業戦略を考える上で、再認識するために必要である。
規模型事業の会社が、市場がパーソナル化しているので、特化型事業のような戦略をとろうとしても、そう簡単には成功しない。それをとることはよいが、変えるべきところが膨大になってくる。
自社ではできないのでそういった場合は買収するなどの戦略が必要となる。ただ買収すれば成功するわけではないので、この場合も難しい・・・というか、戦略をつくり、実行し、成功するということは難しいことであると考える。なので、なぜ成功したのかを研究しているのだろうと思う。

さて、次は、めっちゃ基本の3Cをまとめたいと思います。

2014年5月14日水曜日

マイケル・ポーターの5F(ファイブフォースモデル)

非常に有名なマイケル・ポーターの5F(ファイブフォースモデル)
(出典 M.E.ポーター『競争の戦略』ダイヤモンド社)

簡単に説明すると、自分たちがいる業界が「おいしいか」、「おいしくないか」をみるためのもの。
(図のセンスは・・・左によっている・・・)






■タテの関係
・新規参入の脅威
・代替品の脅威
これは現在の競争(業界内での競争環境)以外で今後予想される影響を考えるところとなる。
この脅威を考えることで業界のおいしさへの影響がわかる。


業界内は暗黙のルールで守られて、激しい競争を避けているような業界に、その暗黙のルールを破る新規参入者が現れると、既存の企業にとって非常に脅威となる。利益率が下がったり、そもそも競争に対抗できる組織、ヒトになっていない場合がある。そうすると最悪は倒産するということとなる。


代替品も同様である。昔は考えもしなかったことが、技術の進歩で代替品へかわることもある。電話で音楽を聞くなんて一昔前では考えもしなかったことである。これで携帯音楽プレーヤーは必要なくなるので、製品の強みを変える、ターゲットを変える(超ヘビーユーザー向け)など戦略変更が必要となる。




■ヨコの関係 
・売り手の交渉力
・買い手の交渉力
売り手(仕入先)の力と買い手(顧客)の力のどちらが強いのかを考える。
希少性の高い原料を仕入れる場合や自社にとってなくてはならいない原料を仕入れる場合などは、売り手の交渉力が強くなると考えられるため、高値で仕入れるより仕方がなくなる=コストアップ。

反対に、提供する製品は、自社のみが製造するものとなれば、買い手(顧客)の交渉力は弱くなり、高値で販売できる=売上高アップ。

コストアップでも売上高アップを目指せるならよいが、コストはかかるが、競合他社も同じような製品を販売しているなら、買い手の交渉力は強くなってくるため、高値の販売はできない=売上高ダウン。そうなってくると、撤退や製品の独自性など競争の仕方を変える必要がでてくる。

また、売り手と買い手だけでなく、そもそも業界の競合他社との関係も考え、自社の状況を把握する。


このように5Fでは、現在と未来の競争環境を分析し、自社の取るべきスタンスや戦略を考えるもとをつくることができる。
自社の置かれている状況を客観的に見ることで、このまま戦えるのか、撤退すべきか、戦うならどのようなポジションを目指すのか、などの方針をある程度決める手助けとなる。

■まとめ
5F(ファイブフォースモデル)は、今いる業界(今から参入する業界)はおいしいかを判断するツール。
PEST分析と併せ、客観的に外部環境を分析できる。


2014年5月1日木曜日

PEST分析

経営戦略を考える上で、企業目標は重要であるが、ここで企業目標は何かを決めることはできない。それぞれの企業が自社のあるべき姿を考えるわけで、それが今後の自らの判断軸となる。それがないなら経営企画室などが決める必要があるが、それはあるという前提で分析を考えていく。

まずは、PEST分析を考える。

PEST分析は、外部環境分析の一つで、業界の環境を非常に大きく見るためのもの。
この分析から、業界の今後の動向を予想したり、現状を把握したりします。

PESTは4つの要素の頭文字

 Politics:政治・法律
 Economic:経済・景気
 Social:社会・文化
 Technology:技術革新

Politicsは、政治の影響、法規制などにより、自社はどのような状況にある(なる)かを分析する。法緩和が進みそうなら、新規事業に参入が可能になる、または自社の競争環境が激しくなるなど。

Economicは、現在、数年後の経済状況はどうなるかを分析・判断する。今ならアベノミクスは成功すると考えるなら、増産体制を整えるなど。

Socialは、顧客の指向の変化や人口動態の変化、海外に進出するなら地域の文化などを分析する。

Technologyは、業界に関する技術革新や新技術開発などを分析する。特に製造業においては技術革新がインパクト大きくなる。直接コストダウンにつながる、製造装置の価格ダウンや製造方法の新技術発明による新規参入など。

PESTで自社を取り巻くマクロ環境を分析して、自社の業界を分析する5F分析に進んでいく。

次は、マイケル・ポーターの5F分析を見ていく。