2014年5月14日水曜日

マイケル・ポーターの5F(ファイブフォースモデル)

非常に有名なマイケル・ポーターの5F(ファイブフォースモデル)
(出典 M.E.ポーター『競争の戦略』ダイヤモンド社)

簡単に説明すると、自分たちがいる業界が「おいしいか」、「おいしくないか」をみるためのもの。
(図のセンスは・・・左によっている・・・)






■タテの関係
・新規参入の脅威
・代替品の脅威
これは現在の競争(業界内での競争環境)以外で今後予想される影響を考えるところとなる。
この脅威を考えることで業界のおいしさへの影響がわかる。


業界内は暗黙のルールで守られて、激しい競争を避けているような業界に、その暗黙のルールを破る新規参入者が現れると、既存の企業にとって非常に脅威となる。利益率が下がったり、そもそも競争に対抗できる組織、ヒトになっていない場合がある。そうすると最悪は倒産するということとなる。


代替品も同様である。昔は考えもしなかったことが、技術の進歩で代替品へかわることもある。電話で音楽を聞くなんて一昔前では考えもしなかったことである。これで携帯音楽プレーヤーは必要なくなるので、製品の強みを変える、ターゲットを変える(超ヘビーユーザー向け)など戦略変更が必要となる。




■ヨコの関係 
・売り手の交渉力
・買い手の交渉力
売り手(仕入先)の力と買い手(顧客)の力のどちらが強いのかを考える。
希少性の高い原料を仕入れる場合や自社にとってなくてはならいない原料を仕入れる場合などは、売り手の交渉力が強くなると考えられるため、高値で仕入れるより仕方がなくなる=コストアップ。

反対に、提供する製品は、自社のみが製造するものとなれば、買い手(顧客)の交渉力は弱くなり、高値で販売できる=売上高アップ。

コストアップでも売上高アップを目指せるならよいが、コストはかかるが、競合他社も同じような製品を販売しているなら、買い手の交渉力は強くなってくるため、高値の販売はできない=売上高ダウン。そうなってくると、撤退や製品の独自性など競争の仕方を変える必要がでてくる。

また、売り手と買い手だけでなく、そもそも業界の競合他社との関係も考え、自社の状況を把握する。


このように5Fでは、現在と未来の競争環境を分析し、自社の取るべきスタンスや戦略を考えるもとをつくることができる。
自社の置かれている状況を客観的に見ることで、このまま戦えるのか、撤退すべきか、戦うならどのようなポジションを目指すのか、などの方針をある程度決める手助けとなる。

■まとめ
5F(ファイブフォースモデル)は、今いる業界(今から参入する業界)はおいしいかを判断するツール。
PEST分析と併せ、客観的に外部環境を分析できる。


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